はじめに
突拍子もなく急にシリーズを始めてしまいました。これは、初心者目線で新しい言語を学んでいき、そこから得た感想や学びをつらつらっとぶら下げていくものです。それにあたり、AtCoder様のC++入門を大いに参考にしています。さしずめそのガイドラインに従って進めていくつもりです。プログラミングを始めてみたいなーと思っているそこのアナタ、一緒にハンズオン形式で手を動かし、一緒にパソコンとお友達になりませんか?このシリーズがその一助になればと思います。
なんでC++なの?
そもそもC++とか何が何だか分からん、という方向けにちょっと補足を。そもそもプログラミングをするにあたっては、言語を選定する必要があります。英語や日本語みたく、エンジニアさんたちは時と場所によっていろいろな言語を使い分けています。C、Python、Java、JavaScript、、、などなど。で、そんな数多ある言語のなかでも、なぜC++が競プロに適しているかという話です。これは諸説ありますし一概には言えませんが、プログラムの裏側で勝手にやってくれることが少ない分、スピードも速く、自分で決められる選択肢が多いというのが共通見解のようです。へぇ~そうなんだ~くらいの認識でいいので、まずはC++で必要な技術を習得していきましょう。
実行環境の整理
さあ、始めるぞ!と息巻いていまにも急発進しそうになっている人もいるかと思います。いったんアクセルから足を離してもらい、まずは発進前の必要手順ともいうべきソフトウェアの類のインストールをしておきましょう。これらを入れておくことでコードQOLが上がります。まずは私の環境を挙げておきます。
- Windows 11 Home
- Visual Studio Code 1.78.2 (寄稿時点)
- gcc tdm64-1 10.3.0
いっちゃん上はともかく下ふたつは呪文でしょうね。Visual Studio Code
とは、プログラムするのに便利なエディター、つまり編集ソフトです。以下VS Codeと略します。Windows純正のnotepad(メモ帳)でも記述することはできますが、インデントや色を自動で補完してくれず、可読性が非常に低下してしまうので推奨しません。
全体の読みやすさで言っても、プログラムを書いている感でいっても上がいいでしょう。ダウンロードはこちらから。インストールの諸々は他様が詳細な説明をしてくれているのでそちらに丸投げ。こちらのPython Japan様の記事がわかりやすいです。日本語化まで進みましょう。
ついでgcc
。gcc
は、いわゆる我々が使う「人間語」で書かれたファイルを、コンピュータが読める「機械語」に翻訳した実行ファイルを出力してくれるすごいヤツです。これがないとプログラムがそもそも実行できませんので、かならずダウンロードするようにします。
プログラムを実行できるようになるまで
VS Codeの実行
では、インストールしたVS Codeを開いてみます。
こんな画面が立ち上がると思うので、まずはDocument直下でもどこでも良いので「cpp」という名前のフォルダを作ります。そして、画像のとおり「フォルダーを開く」を押し、それを開きます。すると、以下のような画面が立ち上がるので、画像の通り新規ファイルを作ります。
すると、右側にエディタ画面が表示されてプログラムが記述可能な状態になったと思います。これにてVS Codeの事前準備は完了です。
gccのPathが通っているか確認
Pathという小難しいワードが登場しましたが、おびえる必要はありません。ようするに「gccコマンドが使用可能な状態になっているか」を確認します。
まずは画面上部の「ターミナル」メニュー →「新しいターミナル」と押すと、エディタ部分下側になにやら表示されたと思います。
これからは、この場所からプログラムを実行していくので、ここでいっちょ試運転といきましょう。このコードを打ち込んでenterを打ち込んでみてください。
ちゃんとgccがインストールできていると、実行したあとバージョン情報が表示されると思います。
ここまで行けたら、プログラムを実行する段階まで進むことができています。おめでとうございます!
詰まった
ちなみに、ここで詰まった場合は、以下の方策が有力です。
- VS Codeのターミナルを再度開く
- VS Codeの再起動
- gccのpathの確認
- PCの再起動
とくに3つめは、以下のエラーが出たとき真っ先に疑ったほうが良いです。
gcc : 用語 'gcc' は、コマンドレット、関数、スクリプト ファイル、または操作可能なプログラムの名前として認識されません。名前が正しく記述されていることを確認し、パスが含まれている場合はそのパスが正しいことを確認してから、再試行してください。
この場合、まずはgccのソースファイルがどこにあるか把握しなければなりません。windowsの検索バーなどで「tdm」などと打つと、gccのそれらしいファイルの候補が表示されるので、「ファイルの場所を開く」をクリック。するとエクスプローラーが起動して、以下のフォルダを発見できれば勝利です。C:\~~~\TDM-GCC-64\bin
です。このアドレスをコピーし、ふたたび検索バーで「env」と打つと、「環境変数の編集」が表示されるので、それをクリックします。次いで出てきたポップアップの「環境変数」をクリックします。そこの「Path」を選択し、下の「編集」をクリックすると、すでに設定されている環境変数が表示されているので、右端の「新規」から先ほど発見したアドレスをペーストします。あとは「OK」を連打して戻ればよいです。なお、この時点でレジストリとよばれるWindowsの設定データ保管場所に記録されますが、VS Codeなどのソフトウェアは起動時にこのレジストリを参照するので、反映させるにはソフトウェアの再起動が必要です。また、確実に反映させるにはPC自体を再起動しましょう。そののち、VS Codeのターミナルで先ほどのgcc --version
をたたくとバージョンが表示されると思います。
おまとめ
ひとまずプログラムを打ち込める段階までは進めたと思うので、次回からはがっつりコードを書いていこうと思います。筆者は現段階ではHello, Worldの出力しかできません(爆)。みなさんと手取り足取り頑張っていこうと思います。
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