はじめに

国家公務員総合職試験(以下総合職試験)というものをご存知でしょうか。いわゆる国家公務員のキャリア採用に必要な国家資格です。受験料は無料ですので気軽に受験してみると良いと思います。

特に理系だと合格率はそこまで悪くありませんので、院試の練習として、受験するのも良いと思います。

私は工学で受験しました。難易度感や勉強法をお伝えできればと思います。

試験の内容

総合職試験は5種類の試験があります。

1. 1次試験の教養(択一)
2. 1次試験の専門(択一)
3. 2次試験の専門(記述)
4. 2次試験の論文(記述)
5. 2次試験の面接(個人面接)

1,2が1日目、3,4が2日目、5が3日目に行われます。3日連続というわけではありませんが、分けて考えるのが良いと思います。というわけで各試験の概要と勉強法をお伝えします。

1次試験の教養(択一)

試験内容を一言で表すなら、中学受験の数学とそれ以外のセンター試験といった感じです。

これだけ過去問がしっかり存在するので購入することを強く勧めます。

数学は出題量が多いので特に対策することをおすすめします。論理パスルは得手不得手が出やすいのでコツを掴んでおく必要があります。逆に歴史や哲学は出題量が少ない割に難易度が高いためめ捨てても良いかと思います。

勉強の際には、過去問を購入することを強くおすすめします。資格試験研究会の過去問を購入しました。

1次試験の専門(択一)

試験内容を一言で表すなら、センター試験といった感じです。ここから、過去問がなくなってきます。私は工学を受けましたのでそれについて書いておきます。過去問についてですが大学の先生がたが持っている場合があるので相談してみると良いでしょう。

必須の数学と物理、専門の選択問題で構成されます。

必須の数学は、一般的な理系の大学生なら難なくこなせるレベルではないでしょうか。不安であればチャート式の青色位をざっと復習すれば十分です。必須の物理も恐れる必要はなく、物理のエッセンス程度が余裕に解ければ問題ないでしょう．

選択問題は問題選択が何よりも重要です。物理、情報が簡単なので専門の勉強するよりもコスパが良いかもしれません。科目間バランスがかなり悪いので人事院のホームページで確認してみると良いかもしれません。

過去問を入手できた場合それを解けば十分でしょう．

2次試験の専門(記述)

難易度は内部進学向けの院試よりちょっとむずかしいくらいだと思います。

大学の期末試験と同様ですね。ここでも物理がやけに簡単なので最終手段として考えておくのが良いと思います。

土木工学では、土質力学、環境工学(上下水道)が比較的かんたんです。逆に構造力学は計算量が爆発しているケースがあるので結構厳しい場合があります。水理学は開水路の問題が多いです。直近に管路の問題が出ているのでここから先の、出題は気をつけたほうが良さそうです。

私自身は過去問をひたすら解いて対策しました．

2次試験の政策論文(記述)

資料を読んで自分の考えを述べる問題です。内閣府の政策決定方針を一通り読んでおけばよいでしょう。余裕があるなら添削指導をしている塾があるそうです。ほとんどの人は中程度の評価はもらえるので対策はそこまで必要ではないでしょう。

記述試験終了後に省庁のpdfファイルをたくさん読んでおけば十分だと思います．

2次試験の面接(個人面接)

面接カードに書いた内容を現役の職員3人に質問される試験です。面接カードに書いた内容を中心に質問されるので、対策は容易です。逆にしっかり準備しておかないとやばそうです。特に最低評価になると強制的に不合格になるので注意が必要です。学校名を書くと即座に不合格になりますので、十二分に気をつけてください。面接カードの内容についてしっかり話せれば問題ないと思います．

まとめ

というわけで，国家公務員試験は院試の模試としても良くできてますし，最近待遇改善が見れられるのでついでの取ってみることをおすすめします．